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2014.3.26

2014.3.26

南相馬に行くといつも、地元の新聞「福島民報」
「福島民友」の二紙を買って読みます。
東京にいては得られない情報が、詰まっているからです。
3月24日の「福島民友」に、気になる記事が載っていました。

作付けしてもしなくても…南相馬市は今年、
避難区域を除く地域で本格的に稲作を再開します。
米を作付けする農家には10アールあたり2~3万円の奨励金が、
市から補助されます。

この補助金にJA種籾助成や国や県の助成、
期待所得等を合算すると、
“主食用米”を作付けした場合の所得の想定は48,712円、
“政府備蓄米”に取り組んだ場合の想定所得は58,712円です。

一方で稲の作付けを自粛した場合、
東京電力が福島第一原発事故の損害賠償として支払う額は、
10アールあたり約57,000円で、
政府備蓄米を作付けした場合に比べて収入の差は、
1,000円でしかありません。

また稲の作付けをせずに、
緑肥・景観作物に取り組んだ場合には
更に助成金が上乗せされて、
約71,000円になります。
記事にはそう書かれていました。

瑞穂の国が…稲作には水は絶対に必要ですが、
溜め池から引くには溜め池の底土の除染が必要ですし、
水路の手入れも必要です。
そうした労力を考えたら、

これでは米作りの意欲は湧こう筈がありません。
けれども損害賠償はやがて打ち切られますから、
今年も米を作らないとなると、
農地はダメになっていくでしょう。
農水省は、2018年には
米の減反政策を廃止する方針も出しています。

かつてとは違って今は、アジアの他の国々でも
日本人の口に合った米が作られてきています。
“外米(輸入米)”は不味い、とは言えなくなってきています。
TPPが決まれば、やがて、この瑞穂の国の水田風景は
遠い昔の夢になってしまうのでしょうか。

小林さんの話この記事を読んでも理解できない事があって、
農家の小林さんを訪ねました。
作付けをせずに「緑肥・景観作物」に
取り組んだ場合に東電の損害賠償に更に助成金が
上乗せされると書かれているのですが、
「緑肥」はレンゲやクローバー等だと思うのですが、
「景観作物」が判らなかったのです。
小林さんもご存じなくて
農協や他に電話をして訊ねてくれました。
「これ」と特定された作物ではないようで、
菜の花とかコスモス、ヒマワリのことのようでした。

菜の花、ヒマワリがセシウムを吸着すると言われて、
2011年にはあちらこちらでヒマワリが植えられたりしましたが、
結果的にはあまり効果が無かったとも聞きました。
「緑肥」は、それを地面に鋤き込めば地力が上がりますから、
農地再生のために助成金が上乗せされるのは理解できます。
でも、「景観作物」で助成金を上乗せとは、
なんだかあざといなぁと思いました。

農協の役割小林さんから伺った話です。
メモをとらずにいたので場所は失念しましたが、
どこかの地方の農協の話です。
どの地域でも季節毎に作物は変わりますし、
例えば夏ならどの農家も
夏野菜のナスやキュウリを栽培しています。
そこでその農協は、農家の一軒一軒が
収穫の時期がずれるように指導をしているのだそうです。

一時に同じ作物が出荷されると
安く買い叩かれることになってしまいますから、
収穫の時期がずれるように種の種類や
それに合った栽培方法を指導しているそうです。
そうした指導によって、その地域では同じ作物が
長期間にわたって出荷でき、
お陰で農家の収入も安定しているというのです。
農協のあるべき姿だと思いました。
でも実際には、多くの農協はこうではないそうです。

小林さんの野菜小林さんのお宅から帰るとき、
「測定しても絶対に検出されないのに、売れないんですよ。
お土産に少しですが持って行って下さい」と、
小松菜とホウレンソウを頂きました。
とても美味しい小松菜、ホウレンソウでした。
次回4月2日のトークの会「福島の声を聞こう!vol.10」では、
“ひっぽの元気な味噌”“かあちゃんの力プロジェクト”の菓子の他に、
小林さんの野菜も販売します。
もちろん“ぶさこちゃん”も。皆さんのおいでをお待ちしています。         

いちえ

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